謹んで新春のお慶びを申し上げます。
本年は、懸案となっていた消費税がいよいよ4月から増税されます。この増税が日本の景気に対してどのように作用するのか。そのことが安倍政権にどう影響するのかが一つのポイントです。一方、ブリックス(BRICS)と呼ばれる新興国市場からはいよいよ資金が引き揚げられ、その資金が日本に集積されているようです。そうした中、日本経済新聞をみると、小額投資非課税制度(NISA)や不動産投資信託(REIT)市場への投資を促す記事が連日踊っています。日本に滞留した資金を、いずれ国際金融資本筋らがどのタイミングで引き揚げようとするのかが中長期的なポイントになるのではないでしょうか。経済界およびマスコミは、せっかく上がった株式市場を下げないために一刻も早い成長戦略の実行を、と叫んでいますが、その成長戦略なるものがかねてより米国が日本政府に対して要求してきた『年次改革要望書』と同類のものであってはならず、あくまでも日本国独自の成長戦略をとってもらいたいと強く望みます。
いわでものことでありますが、新春をお祝いしつつも、本日は寒の入りの5日前です。これより本格的な厳寒の季節が到来します。皆様におかれましては、くれぐれも健康にご留意ください。