もはや手詰まり状態にある日銀の「金融政策決定会合」の結果をうけて、長期国債(新発10年物)金利がマイナス0.055%近辺で推移しています。
『債券15時 新発10年債利回り、マイナス0.055% 先物は反発し27銭高
http://www.nikkei.com/article/DGXLASS0IMB04_T20C16A9000000/
23日の債券市場で長期金利の指標となる新発10年物国債利回りは低下(価格は上昇)し、前営業日比0.020%低い(価格は高い)マイナス0.055%で推移した。一時はマイナス0.065%まで下げた。(後略)』
『長期金利0%手探り マイナス0.055%に低下、上昇観測乏しく
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO07588090U6A920C1MM8000/
日銀が新しい金融緩和の枠組みを導入したことを受け、金融市場では日銀の姿勢を試す取引が広がった。長期金利をゼロ%程度に誘導することを決めたが、市場は「多少のマイナスは容認する」とみて長期金利が低下。(後略)』
もともと「長期金利の操作誘導は不可能」というスタンスだった日銀ですが、なぜかゼロ%程度への誘導を試みています。
ところが、上記記事のとおり長期金利はむしろ下がっています。(国債価格は上昇)
面白いですね。“財政破綻論者”たちは、
「日本は借金大国だから、やがて国債は暴落して金利が上昇し財政破綻するぅ~」
と言い続けてきましたが、今や日銀はマイナスになった長期金利をゼロ%程度まで押し上げようとしています。
因みに、この十年間の長期金利の推移をグラフ化します。
長期金利は上昇(高騰)どころか、下がり続けているのです。
“財政破綻論者”の皆さん、いつになったら国債金利が高騰するのでしょうか?
何卒、お教え下さい。