何事かを為すということは、結果、なにかに害を与えることである。万人に理解されようとする者は、結局なにもしない。
害を与える勇気こそ、今もとめらる。
消費者がよろこび、事業者もよろこび、あるいは官僚もよろこび、国民がよろこぶ。そして各政党、各議員までもが満足するような政策などこの世にありえまい。
改革の本質が、既得権益や悪しき慣例との戦いである以上。
改革者に真に求めらる資質とは、信念よりもむしろ冷徹さであるとさえ私には思えてならないほどである。
その冷徹さをもって、既得権益と悪しき慣例に甘んじる人々に害を与えた者にこそ、後世の評価がくだることを信じたい。
薄れゆく日本にありて・・・