今頃になって東京新聞がエンゲル係数上昇の深刻さを嘆いていますが、当ブログでは、だいぶ前にエンゲル係数のグラフをご紹介させて頂いております。
※エンゲル係数…家計支出に占める飲食費の割合。
東京新聞はどこまで理解しているのかわかりませんが、実は2014年4月以降に急激に上昇しています。そうです。消費税の増税(5%→8%)以降です。
更に消費性向をみると、※消費性向…所得から消費に回す割合。
上の二つの指標をみるだけで、いかに2014年4月の消費税増税が国民経済にマイナス影響を与えているのかが解ります。このままいくと安倍内閣は、憲政史上、最も国民を貧しくした内閣として名を残すことになります。
それでもアベノミクスで税収は増えたじゃないかぁ~、という人もおられるでしょうが、税収が一時的に増えたのは、黒田日銀の量的緩和(円安)で名目輸出が一時的に増えただけのことです。今後、円高基調になるとすると、同じ効果は見込めません。デフレ(名目GDP縮小)で税収不足を招いている事実を全く認めようとしないところが彼らの傲慢さですね。
いよいよ明後日には2016年1-3月期のGDP速報値が発表されます。
14日付の日本経済新聞に総理が増税の見送り方針を固めたことが掲載されているあたり、速報値はかなり悪い数値であることが推測されます。
『消費増税再び延期 首相、サミット後に表明
http://www.nikkei.com/article/DGXLASFS13H56_T10C16A5MM8000/
安倍晋三首相は13日、2017年4月に予定する消費税率10%への引き上げを再び延期する方針を固めた。(後略)』