ブラジルに滞在歴のある川崎の男子高校生がジカ熱に感染されたようです。
『川崎の男子高校生がジカ熱感染 中南米で流行後、国内初
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG25HD4_V20C16A2CR8000/?dg=1
厚生労働省などは25日、ブラジルから帰国した川崎市の10代の男子高校生が「ジカ熱」に感染していることが確認されたと発表した。これまで国内では海外で感染して帰国後に発症した日本人が3人確認されており、今回で4例目。中南米での流行拡大を受けた世界保健機関(WHO)による緊急事態宣言後では初めてとなる。(後略)』
厚労省によると、患者は自宅療養中で、発疹等の症状は認められるが既に解熱していて状態は安定しているとのことです。
また、ジカウイルス感染症は一般的に軽症であり重症化するリスクも極めて低いそうです。主として蚊に刺されることによって感染する疾患だそうで、現在、国内は蚊の活動時期ではないので、国内で感染が拡大するリスクは極めて低くなっているとのことです。
とはいえ、今年の8月にはリオ五輪が予定されています。オリンピックを観戦した多くの日本人がブラジルから帰国されることでしょう。8月といえば蚊の活動時期にあたります。油断することのないよう、所管官庁をはじめ、川崎市の担当部署におかれては、きめ細やかな対応対策を講じて頂きたいと思います。
それにしても、本当にブラジルでの五輪は無事に開催できるのでしょうか。
歴史的にみても、五輪閉幕後に経済の勢いを失ったという事例はよくありますが、ブラジルは開催前から既に経済情勢が悪化しています。
悪化とは、具体的にはスタグフレーションです。即ち、物価と失業率がともに上昇していくインフレ的不況です。
2015年のインフレ率は10.67%で、ブラジル政府の予想を大幅に上回り、2003年以降最悪の数字になっています。それとともに失業率も上昇して、ブラジルの治安は悪化しているとのことです。
ブラジル経済が悪化した大きな理由の一つは、シナ経済の失速です。習近平国家主席は6.9%成長とかいうインチキ統計を発表していますが、彼の国は設備投資バブルが既に崩壊し、今や人民元売り対策に必死のご様子です。
ブラジルは基本的に内需国ですが、輸出の約2割をシナに依存していますので、そのシナへの輸出が落ち込むと当然のことながらGDPを押し下げます。
リオ五輪観戦のためブラジルに渡航される皆様、治安とご健康には十分にご留意を・・・
一方、他人様の経済情勢を心配しているどころではない我が国ですが、いよいよ財政政策(財政出動)にむけた国際的な要請が高まってきました。
『G20で注目される積極財政論、日本が抱える格下げリスク
http://jp.reuters.com/article/g-idJPKCN0VY0VH
20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議に向けて、財政政策の注目度が高まってきた。先進国で実施してきた金融緩和政策の限界点が意識され出す中、景気下振れを防ぐ役割が期待されている。(後略)』
金融緩和だけではデフレ(総需要不足)を克服できない事実がここまで判明しているのですから、当然といえば当然のことでしょう。実は、戦後体制派が宗主国と崇め奉ってきたアメリカ様からも財政出動の要請を受けています。
財務省をはじめ、これまで頑なに緊縮財政を主張してきた皆さん、君子は豹変す、です。