15日の午後5時半ごろ、我が国固有の領土である尖閣諸島・魚釣島に香港の活動家らが上陸した。
このブログでも再三述べてきたことであるが、不思議なことに我が国の主権(領土を含む)を守るべき自衛隊には、領域警備の任務が課されていない。例のごとく、領海侵犯者に対して海上保安庁と警察が対応している。これほど危うい国防はない。
不法に領海・領空に接近してくるものに対しては、警告を発し、警告に従わないものには威嚇射撃をし、威嚇射撃にも応じないものには、断固として武力行使を行わなければならない。こうした行為は国際法においても認められている。
よって、『領域警備法』を制定し、主権防衛を主たる目的とする自衛隊に対して領域警備の任務と、それに必要な武力行使の権限を付与しなければならない。武力行使とは、撃滅、撃沈、撃墜のことであり、これを総括的に行えるのは軍隊しかない。
シナはいずれ、大量の民間人を尖閣諸島に上陸させ、上陸した民間人を保護するという名目で軍隊を出動させるにちがいない。だが、そうなった場合、現在のような体制では全く対応できない。そのとき、尖閣諸島の実行支配は完全に逆転することになる。つまり日本は尖閣諸島の実行支配を失うということだ。
そのようなことにならない為にも、一刻も早く『領域警備法』を制定しなければならない。
にもかかわらず、民主党は「尖閣上陸に対する非難決議案」を国会に提出しようとしている。この期に及んで、なんとピントのずれたことか。決議なんて何の意味もない。
国会とは、必要な法律と予算を成立させ、実効性のある施策を具現化させるために存在しているのではないのか。それを理解することができない国会議員なんていらない。