過日、私は、川崎市内のとある会社に赴きました。
その会社は女性数人によって営まれている会社で、コンピューター部品の品質管理を生業としています。
そのコンピューター部品は、中国国内において生産されたもので、この作業場では、女性技師の技術力を駆使した品質管理が厳密精査に行われています。
その精密度は、素人の私ではとても区別のつかない水準のもので、その技術力は中国には存在しなようです。労働賃金の廉価な中国では、機械を駆使した大量生産は可能でも、その後の確かな品質管理はいまだ覚束ないようであるらしく、結局、日本に再度持ち込んで、日本の技術力によって品質チェックをかけねばならないようです。
取り扱い量の概ね2割近くが不良品といいます。
その部品は、家電製品はもちろん、おおくの電気機器に内臓されているもので、こうした町工場の技術力なしには、日本経済が成立しないことを考えるますと、まことに感慨深いものがあります。
こうした技術力を活かし、そして次代に継承していくことの重要性を改めて痛感しました。