60年前の今日、サンフランシスコ講和条約が調印された。これをもって、日本は国家としての主権を回復した。
このことは重要な理解である。日本はあくまでも講和条約締結によって主権を回復したのであって、いわゆる「東京裁判」を受諾して主権を回復したのではない。
日本を貶めようとする人々は、なんとしても「東京裁判」を受諾して戦後の日本が生まれ変わった、と言いたいらしい。しかし、そうはいかない。国際法は講和条約締結をもって国家主権の回復を認めている。よって、占領下に制定された法律や制度に縛られる必要はない。日本に落ち度があるとすれば、主権を回復した後も占領下に制定された憲法を金科玉条のごとく守り、ひたすら護憲を貫いていることだ。
また、サンフランシスコ講和条約第11条を素直に解釈すれば、いわゆる「A級戦犯」などは国際法的にも国内法的にも存在しないことが理解できる。だから「A級戦犯」を理由に靖國神社に参拝しない政治家は無知蒙昧だ。
為政者の無知は罪にあたいする。