謹んで新春のお慶びを申し上げます。
さて私は、初当選以来、安全こそ市民が求める最大のインフラストラクチャー、という観点のもと、市議会において様々な問題提起と独自の解決策を提案してまいりました。
とりわけ、川崎市の道路整備については、戦後ながらく革新市政が続いてきたため、道路のもつ多様な有用性についての認識が議会にも行政にも驚くほどに欠落しておりました。大変、残念なことです。例えば、多摩区の道路整備率は未だ50%を満たしておらず、歩行者を危険に曝す狭隘道路も多く残っています。これは、革新市政が「道路は公害を誘引する悪しきインフラ(社会資本)」という程度の認識しか持っていなかったことの証左です。
私は、こうした行政の道路に対する誤った認識を糺すべく取り組んで参りました。たとえば、道路は単に交通流の円滑化を図るだけでなく、災害時には救援路や避難路となり、火災の際には延焼の遮断空間になります。さらには下水道や上水道等の公共公益施設の埋設空間、あるいは日照緑地等の環境形成にも資する重要な空間機能をもち、何よりも道路交通の安全が確保されます。このように道路は都市空間を先導的に誘導するインフラとして、安心安全な街づくりの基本であることを訴え、独自の解決策を建言してきました。その結果、ようやく道路に対する本市の取り組みが前向きに動きだしました。その成果は私の市政レポートでも既にご報告させて頂いたとおりです。
また昨年の12月議会でも一般質問にたち、これまでアンタッチャブル(不可侵)となっていた朝鮮総連関連施設に対する市税の減免措置についても、本市の姿勢を厳しく糺しました。戦後ながらく日朝関係への配慮もあって、朝鮮総連関連施設に対する課税免除が為されてきましたが、今回、私の質問により、減免措置の対象としての適正を調査するため、朝鮮総連関連施設に対して立ち入り調査を行うことになりました。
「何ごとかを為すということは、何ごとかに害を与えることである。その害を与える勇気こそ、今、求めらる」という初心を忘れることなく、本年も『三宅隆介の議』を貫いて参る所存です。
皆様にとって、本年も素晴らしい一年となりますようお祈り申し上げます。