まずは、この動画サイトをご覧ください。
そのうえで・・・
拝啓 枝野幸男様
先生によれば、現在の日本は3つの危機に直面しているとのことです。
まずは安保法制に関して「立憲主義の危機」とのことですが、そもそもからして主権の存しえない占領下に制定された現行憲法こそが、まさに立憲主義に反しているのではないですか?
次に「民主主義の危機」とのことですが、仰るとおり我が国はテロリストからおカネをもらった人が官房長官になってしまう国ですから確かに民主主義の危機です。
次に「国民生活の危機」として教育問題をとりあげておられますが、読み書きできない子供がいるのはこの国の義務教育が機能していないからであり、それはまた我が国の教育行政が採用している教育論に根本的な問題があるからです。それらを一切是正しようともせずに教育問題をひたすらおカネの問題にすりかえるのは頂けませんね。
それに貧困問題の最大の要因は19年間続いているデフレ経済ではないですか?我が党がこれまで、適切なデフレ対策を提言されたことはありますか?
拝啓 山尾志桜里様
待機児童問題の最大の課題は保育士さん不足(資格者の6割程度しか従事していない)、その要因は賃金の安さ、その通りご尤もです。保育士さんに限らず介護や医療の現場で働くみなさんも同様です。なのに何故、昨年は介護報酬が、今年は診療報酬がカットされてしまうのでしょうか。そこのところは野党第一党の政調会長として突っ込みどころですよ。
教育問題については枝野幸男先生と同様に、おカネと数(少子化)の問題に矮小化して論じないほうがよろしいかと存じます。
今、我が国の教育行政が採用している教育論の革命的改革が求められています。教育は教育論によって決まり、教育論は精神論によって決まります。精神論ってわかりますか?根性論や感情論ではなく、科学としての精神論です。いかなる社会においても生き抜くことのできる“一人前の人間”に育てることが教育の目的です。
政治(特に教育行政)に中身のない飾り言葉は不必要です。
拝啓 岡田克也様
岡田先生ご指摘のとおり、今の日本では中間層が貧困化するかたちで格差が拡大してます。
では、その理由は何ですか?
それは、グローバリズムに基づくいわゆる“構造改革”と、誤った財政破綻論に基づく緊縮財政によって我が国が長きにわたって(今年で19年目)デフレ化してきたからではないですか?
岡田先生の国会議員初当選は、確か平成2(1990)年ごろだったと思われます。ちょうど日本政府が米国政府から構造改革(日米構造協議)を執拗に迫られていたころです。ちなみに私は大学2年生でした。
構造改革は、安倍総理のいう「瑞穂の国の資本主義」を徹底的に壊し続けてきました。その結果として、格差は拡大し、そのうえ我が国の国力をも毀損しています。先生は「非正規社員が増えている」と問題視されていますが、それもまさに構造改革を推し進めてきた結果です。
「20年前には2割だった非正規社員が、今は4割、まもなく半分にぃ~」とのこと。そのとおり大問題です。では、先生のご実家であられるイオングループでは非正規社員は何割を占めているのでしょうか。
岡田先生は国会議員として、どれだけ構造改革に立ち向かってこられたのでしょうか?
ぜひ一度、お尋ねしたいと存じます。
結びに、民進党のリーダーたる岡田克也先生に『論語』(子路・第13)の言葉をご紹介します。
必ずや名を正さんか(必也正名乎)・・・
名正からざれば、則ち言順ならず。言順ならざれば、則ち事成らず。事成らざれば、則ち礼楽興らず。礼楽興らざれば、則ち刑罰あたらず、刑罰あたらざれば、則ち民手足おくところなし。
日本国民を「手足おくところなし状態」にしないでください。