一昨日のブログでもご紹介しましたが、現在、ドイツのフランクフルトのMesse Frankfurtにおいて、TOP500とGreen500が発表される「ISC(International Supercomputer Conference)2016」が開かれています。
TOP500は、世界で最も高速なコンピュータシステムの上位500位までを定期的にランク付けしています。また、Green500は、世界で最もエネルギー消費効率の良いスーパーコンピュータを定期的にランク付けするものです。
『中国の独自開発スパコンがTOP500首位に、京と同等の電力で性能9倍
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/16/062001785/?rt=nocnt
全世界で稼働中のスーパーコンピュータ(スパコン)の演算性能を集計するTOP500プロジェクトは2016年6月20日、中国の無錫国立スーパーコンピューティングセンターが保有するスパコン「Sunway TaifuLight」が初登場で首位になったと発表した。理論演算性能は125ペタFLOPS(1秒当たり浮動小数点演算回数)、LINPACKベンチマーク上の実行性能は93ペタFLOPS。実行性能では理化学研究所のスパコン「京」の約9倍、前回首位だった中国の「天河2号」の約3倍となる。
TaifuLightは、中国で設計・製造されたメニーコアプロセッサ「Sunway SW26010」を搭載する。同プロセッサは260コアを搭載し、1.45GHzで動作する。全体のシステム構成は49960ノード、1064万9600コア。消費電力は15.37MWで、12.7MWの「京」とほぼ同等となる。電力当たり性能は6.05ギガFLOPS/Wと、TOP500の中でもトップクラスとなる。
TOP500と統合された省電力スパコンのランキング「Green500」は、日本のスタートアップ企業PEZY ComputingとExascalerが開発し、理化学研究所が運用する「菖蒲(Shoubu)」が、前回に続いて首位となった。電力当たり性能は6.67ギガFLOPS/Wだった。』
Green500では、菖蒲が3連覇し首位をキープしたものの(Green500での3連覇は史上初の快挙だそうです)、TOP500で首位を獲得した中国のスパコン「Sunway TaifuLight」の実行性能は理化学研究所のスパコン「京」の約9倍とのこと。
「天河2号」はほぼ米国の技術と言われていましたが、今回首位をとった「Sunway TaifuLight」はとりあえず純国産ということです。
我が国は今後、国家プロジェクトとして大いなる巻き返しを図っていかなければなりません。
この分野においては、2番じゃダメなんです。参議院選挙(東京選挙区)は2番でも当選できるのは知ってますが・・・