明日、衝撃的なニュースが世にでようとしています。
残念ながら、世界にとって実に恐ろしい現実を突きつけられるニュースです。
ご承知の通り、スーパーコンピューター分野においては、その性能や技術力を競い合う過酷な国際競争が展開されていますが、そのなかで中国のスパコン技術が最高水準にまで達しつつあるという恐ろしい現実です。
毎年、スーパーコンピューティングの国際会議、いわゆるISC(インターナショナル・スーパーコンピューティング・カンファレンス)がヨーロッパで開催されTOP500とGreen500が発表されています。
昨年(2015年)6月のTOP500へのエントリー数は、
1.アメリカ 233
2.日本 39
3.中国 37
4.ドイツ 37
という状況でしたが、それが、昨年(2015年)の11月には、
1.アメリカ 199
2.中国 109
3.日本 37
4.ドイツ 33
という状況になりました。そしていよいよ、今回のエントリーで中国がトップに躍り出ることになるそうです(詳しい数字は明日には判明します)。脅威なのは数だけでなく、なんと消費電力性能においても世界トップレベルにまで技術水準を高めているとのこと。
ソフトウェア技術者の対人口比率からみても、今や日本と中国のそれは・・・
日本:中国=1:5
総数では・・・
日本:中国=1:50
にまで差がひらいています。
昨年のスパコン省エネランキング(Green500)では、我が国のベンチャー企業であるペジーグループ(代表・齊藤元章氏)が菖蒲、青睡蓮、睡蓮という三つのスーパーコンピューターで首位から3位までを独占するという実に素晴らしい快挙を成し遂げられました。
が、この分野でも中国からの厳しい追い上げを受けているようです。
なお、『天河2号』は、その技術の心臓部はアメリカ(インテル等)の技術だったようですが、新たなスパコンは完全に国産化したとも言われています。
これらの事実は、人工知能の開発競争分野において、我が国は現時点で敗北していることを意味しています。
「二番じゃダメなの?」と言った、間抜けな国会議員がいましたが、もはや二番じゃダメなんです。
コンピューターの性能が飛躍的に向上して、人工知能が進化する。その行き着く先、地球上の全人類の知能よりも汎用人工知能のほうが上回ってしまう瞬間をシンギュラリティ(技術的特異点)というのだそうです。
ペジーグループの齊藤元章代表によれば、そこにいち早く到達した国家が未来の覇権国家となる、とのこと。
かの国は本気で覇権国を目指しています。しかも、このままいくと現実のものとなる恐れがあります。
南シナ海や尖閣諸島における彼らの極めて挑戦的かつ挑発的な軍事的行為は、彼らがこうした技術力を獲得してきたことによって確率された国家的自信に裏付けられたものであった、と思わざるをえません。