先の伊勢志摩サミットで、頑なまでに財政出動の必要性を認めなかったドイツ(イギリスも)。
しかし、今や主要国の長期金利が低下し続けています。
『世界で長期金利低下、日独は最低 企業の成長期待しぼむ http://www.nikkei.com/article/DGXLASGF10H16_Q6A610C1MM8000/
「経済の体温計」とも呼ばれる長期金利が世界で低下している。日本では10年物国債利回りが年マイナス0.155%と過去最低を更新。世界全体でも国債残高の半分近くがマイナス金利となる異例の事態だ。企業の成長期待が落ち込み、金利が低くても借金して成長に向け投資する動きが鈍っている。中央銀行が強力な金融緩和をしても経済成長につながりづらくなっている。(後略)』
日本がそうであるように、マイナス金利になるほどに金利が下がっても金融法人を除く民間部門(企業・家計)はおカネを借りようとしません。ご承知のとおり、デフレで資金需要がないからです。
上のグラフの通り、財政出動を拒んでいるドイツでさえ、いまや0.035%にまで低下してマイナス寸前です。
一方、下の図の通り、インフレ率(消費者物価指数年平均値)をみますと、
という状況です。
デフレ状態が居心地のいい人たちの経済学(財政均衡主義)はもはや限界に達しています。
ここに、
国民経済 vs グローバリズム
という闘いがあります。
私は断然、国民経済派です。